
「わあー。ブラックベリー、こんなにとれた!」「ジャムにしようか・・・。」「ブルーベリーもだいぶとれたし・・」 テラスにイスと小さいテーブルを出して、ちょっとぎゅうぎゅう気味だけどティー&おやつタイムをもうけました。
季節は夏。時計草が棚をはりめぐり、オリーブも月桂樹もわさわさしています。
ハーブたちも次から次へと摘んでも花を咲かせ実を結びます。そこに水をまくと、びっくりするほど爽やかな風を運んでくれます。
ブルーベリーを入れたスコーンを焼いてブラックベリーのジャムとクラッカー、アイスティーにはミントを浮かべ、空き瓶にはラベンダーやグリーンローズなどテラスに咲いている花を飾ります。

「はぁ~。気持ちいいね~。」「ほっこりするね」それぞれがほんわか笑顔です。
今はこんな我が家ですが、実は以前暮らしていた緑いっぱいの山の中の家から町中へ引越してきた時、この家にはたったの1mm2の庭さえもなかったのです。
家からの眺めはコンクリート砂漠でした。
「朝起きてガラガラと窓を開けた時、すぅーっと吸い込む空気は緑の香りを含んでなければ元気で過ごせない・・・。」と思いつめ、2階の屋上テラスを庭にする決断をしました。周り三方は壁で残りの一方も近くに建物があり風通しが悪いのが心配でしたが、育てやすいもの、強いものだけを植えようと思い決行しました。
今でちょうど5年目です。
心配をよそにオリーブも2mを越え、月桂樹は3階の窓に届き、高枝切りバサミまでも購入しました。
鳥もちょうちょもやって来て子供も楽しそうです。ちょっと疲れた時、外から帰って来た時、テラスに出て深呼吸する。
それだけですっとする。緑がそばにあるだけでうちの家族は笑顔です。












